建設工事の種類①
建設工事の種類
建設業許可は、建設業の業種を建設工事の種類ごとに区分し、業種ごとに行われます。
この建設工事の種類は、2つの一式工事と27の専門工事に区分されています。
そのため許可を申請する際には次の表の工事内容を確認し、専任技術者の要件に該当する者がいるか等を考慮したうえで、必要な建設業の種類について判断することが必要です。
(業種区分)
①土木一式工事業 | ②建築一式工事業 | ③大工工事業 |
④左官工事業 | ⑤とび・土工工事業 | ⑥石工事業 |
⑦屋根工事業 | ⑧電気工事業 | ⑨管工事業 |
⑩タイル・れんが・ブロック工事業 | ⑪鋼構造物工事業 | ⑫鉄筋工事業 |
⑬舗装工事業 | ⑭しゅんせつ工事業 | ⑮板金工事業 |
⑯ガラス工事業 | ⑰塗装工事業 | ⑱防水工事業 |
⑲内装仕上工事業 | ⑳機械器具設置工事業 | ㉑熱絶縁工事業 |
㉒電気通信工事業 | ㉓造園工事業 | ㉔さく井工事業 |
㉕建具工事業 | ㉖水道施設工事業 | ㉗消防施設工事業 |
㉘清掃施設工事業 | ㉙解体工事業 |
なお、同一の業者が業種の違いにより、ある業種では一般建設業の許可を、他の業種では特定建設業の許可を受けることはできますが、同一の業種で一般建設業と特定建設業の両方の許可を同時に受けることはできません。
一式工事と専門工事の違い
一式工事
一式工事とは、総合的な企画、指導および調整のもとに、土木工作物または建築物を建設する工事のことをいいます。この中には、複数の専門工事の組み合わせで構成される工事、例えば、住宅の建築であれば、大工工事、左官工事、屋根工事、電気工事等を組み合わせた工事も含まれます。
なお、単一の専門工事であっても、工事の規模、複雑性等からみて個別の専門工事として施工することが困難なものも含まれます。
専門工事
専門工事とは、左官工事、屋根工事、塗装工事等の工事内容の専門性に着目して区分された個別の工事種類で、一式工事とみられる大規模、複雑な工事等を除いたものをいいます。
専門工事と一式工事の許可
建設業の営業において必要な許可業種は、請負契約の内容により判断されます。許可を必要としない「軽微な建設工事」を除いて、個別の専門工事の請負であれば、その工事に対応する専門工事の許可が必要であり、一式工事の許可では請け負うことはできないので注意が必要です。
なお、一式工事を請け負った場合には、通常、一式工事の内容に個別の専門工事が含まれますが、その施工に当たっては、それぞれの専門工事に対応した技術者の配置が必要になります。